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スマートブログさんに刺激を受けて、平成21年度の年金財政検証を、検証してみる。

スマートブログでは、平成16年度の年金財政検証と実態が恐ろしくかけ離れていることを追求されてるが、では平成21年度の(2年前)の検証はどうなのだろうか?

21年財政検証.jpg上記は、平成21年度の年金財政検証の「厚生年金」の財政見通し(基本ケース)である。
2009年~2015年を抜粋した。

ここで平成21年度の実績を確認しよう
平成21年実績.jpgびっくりするのは、平成21年度に検証したにもかかわらず、すでに同年度に

収入が2兆9,000億円ほど下ブレしており

支出が7,500億円ほど上ブレしている

合計で財政検証では-0.9兆円との予測が実際は-4.5兆円と

3.6兆円も合わないではないか。

一体全体これはどういうことなんだろう?

こんな直近の数字が大幅に異なるのであれば、2年目以降先の検証の数字なんて、全く当てにならないと思うのが当然である。

積立金は、2009年度は時価ベースで120兆8,000億円とのことなので、これも23.6兆円も検証とずれていることになる。

このままでは、野口悠紀夫先生が試算した2030年に積立金が尽きてしまうシナリオも、あながちウソともいえないだろう。

野口試算.png



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これまで、過去のエントリーでも年金財政については、度々触れてきました。

過去の「年金財政」のエントリー

基本的には、政府、厚生労働省の年金財政試算が甘く、とても想定通りには行かないだろうと指摘してきたわけです。

今日は、株式会社日本生活設計のブログで、その年金財政試算と現実のギャップについての資料がありましたのでご紹介したいと思います。

年金保険料.gif(日本生活設計ブログより引用)
平成16年の年金財政試算と実際の保険料収入の比較です。

この5年間で、見込みよりも5兆576億円も保険料収入が少ない計算になっています。

これは、主に平成16年度の財政検証の前提条件として

物価上昇率 1.0%
賃金上昇率 2.1%
運用利回り 3.2%

を前提に試算されているからです。

これが、実態を伴わないにも関わらず、平成21年の財政検証ではそれぞれ

物価上昇率 1.0%
賃金上昇率 2.5%
運用利回り 4.1%

と数字をどんどん引き上げて(甘くして)います。

こうでもしないと、検証していくときに数字が合わないんだろうと思いますが、あまりにも実態とかけ離れた印象を受けます。

例えば、これまでの実績では年度ごとに

年金運用実績.jpg(資料:GPIFより)
となっています。

賃金が上がっていないのは明らかですし、運用利回りもせいぜい中長期では2%代なのがわかると思います。

ちなみに年金財政の利回り根拠はこのようになっています。

利回り根拠.jpg(平成21年年金財政検証資料より)

これをみると、そもそもが名目長期金利が3%~3.7%になっている前提から組み立てられていることもわかります。

ちなみにここ10年の名目長期金利の推移はこちら

長期金利チャート2%を超えることもないですね。

これら年金財政検証については、色々な方が指摘しているのですが、どれほど広く一般の人に理解されているんでしょうか?

こういうところをきちんと説明しないと、いつまでたっても「年金不安」のようなことが解消されないと思うのですが。
皆さんはいかが考えられますか?


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最近のベトナム株

2011.05.25(Wed)

ここのところ、ベトナム株の急落が著しく、インデックスも400を割る勢いです。

ちょっと長期チャートを確認してみました。

ベトナム長期チャート.jpg振り返ってみると、私が初めてベトナムに口座を開設しに訪問したのが2006年秋。
2007年に入って少し買い始めましたが、見ての通り、それらの株は軒並み半分以下になっています。

逆に2008年のリーマン後2009年の初めに、インデックスが300台の頃にまた少し買い足しまして、それらの銘柄は2009年中に倍になったので半分ほど売却した。

というのが、これまでの私のベトナム株取引のおおきな流れです。

ここのところの急落を受けて、買い増しを考えてみようかと思いましたが、200日移動平均線が上向くのを確認してからでも良いかな。

とこの長期チャートをみて考え直しているところです。

利用しているSSI証券も、onlinetrade(web trading)システムを充実させてきているようなので、ユーザー登録をしようと思います。

これまでは、メールベースで担当者に発注するのが、よくも悪くも面倒でしたので。


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セミナーの予定

2011.05.23(Mon)

先週は、水曜日にUstreamを利用したオンラインセミナー、土曜日には香港からゲストをお迎えした海外金融セミナーを開催しておりました。

今年に入ってから、友人の会社の代表にも就任してお手伝いしております。

「一緒に、日本人にもっと海外投資を知ってもらおう!」

と言って始めた事業になります。

来月6月は、

日程:6月25日(土)9:30~12:30
 「キャッシュフローゲームを通じて学ぶ、家庭のバランスシート作成方法」

日程:6月25日(土)14:00~17:00
日程:6月26日(日)14:00~17:00

「海外投資や海外銀行口座開設のセミナー」

を予定しております。

また、詳細が決まりましたらこのブログでも告知したいと思います。

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生命保険業界の10年後

2011.05.20(Fri)

昨日は、お昼には私の所属している生損保保険代理店ホロスプランニングのカンファレンスがありました。

ホロスプランニングは、保険代理店としては大変ユニークな企業で、その経営理念や活動は、一代理店としての範囲を超えて非常に重要な活動をしていると理解しています。

私は、お客様には保険は「必要最小限」しか利用を薦めませんので、あまり利用頻度は高くないのですが、それでも所属を認められているという意味でも、非常に懐の広い企業です。

それで、本題。

昨日のカンファレンスの中で、

「自分の」「業界の」10年後の姿を考えてみよう。

というセッションがあり、テーブルを囲んだみんなでディスカッションをしてみました。

その意見が大変面白かったので、保険販売に携わっている読者も多いと思いますので、共有しておきたいと思います。

「10年後、保険業界、FP業界がどうなっているか?」

【保険会社社員】
・乗合代理店がますます拡大
・一部代理店は維持が困難になる
・乗合代理店の大型化が進む
・一部代理店では保険会社と同じ機能を持つ
・保険だけではなく証券、銀行などの総合金融サービス提供を始める
・米国のFPモデルに近づく
・コミッションからフィーへ
・損保では、「環境」「福祉」関係のリスク管理が広がる
・海外展開が避けられない
・ネット関連販売の拡大
・保険手数料(コミッション)が一般にも開示される
・本当に商品力の問われる時代
・代理店手数料(コミッション)の低廉化

【FP、保険販売人】
・乗合代理店の認知度向上
・FPの社会的地位向上
・海外商品の紹介
・顧客の二極化(富めるものと貧しいもの)
・米国のFPモデルに近づく

というような意見が出ました。

私が個人的に「面白い」と思ったのは

・米国FPモデルに近づくと、業界の人はみんな思っている
・保険業界は、これまで販売手数料を購入者に提示するのはタブーとされていたが、これが一般的になると予想している
・よって、販売者(営業マン)を向いた商品設計から本当の購入者(顧客)を意識した商品設計が行われるようになる
・代理店手数料は、これから低廉化していく

という意見が、保険会社の社員の皆さんから出てきたことです。

まさしく、私も保険業界を内部者として観察していて正直

「なんて、ぬるい業界なんだろう」

と思っていました。

語弊が無いように説明しておきますと、ここで言うところの「ぬるい」とは

・そもそも、日本の保険購入者は
「保険」に入っておけばなんとなく安心と考えていて、金融商品としての認識が薄い

・「株式、投資信託」は敬遠するが、「保険」商品には好意的

・それでいて、販売手数料は「株式、投資信託」よりも手厚い
 販売者向けの販売促進(キャンペーン)も非常に多い

・販売者はそれほど金融知識を問われない(これは証券業界も一緒ですが)

と感じています。

でも、昨日の参加者の業界の皆さんの意識としても

「こんなぬるい状態は、長い事続かないだろう」

という共通意識を持っているんだと思います。

後は、消費者である方々が、いつその状態に気づいて、一人一人の購買行動が変わるか?

という事ですが、それもそれほど時間がかからないのかもしれません。

保険業界に携わる人は、よ~く考えなければいけないテーマです。









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個人と不動産のかかわり

2011.05.20(Fri)

昨日のSG会で勉強した「不動産」について皆で議論した内容をブログ読者の方にもfeedbackしておきます。

①購入vs賃貸
参加FPのほとんどが

「もはや不動産は買う時代ではない」
「リスクとリターンを考えてリスクが大きすぎる」

という結論になりました。(あくまでも経済的効果を検討するとという話ですが)

FPが揃って、そういう結論になるんだから、一般ユーザーはもう少しそういう意見に耳を傾けたら良いのに。

と思ってしまいます。

【追記】
それと、マンション購入のワナとして「修繕積立金」のお話もしました。
修繕積立金に関しては、国交省からこの4月に「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」が発表されています。
マンション所有者、購入者は必見の資料ですので、御目通しのほどを。


②東証住宅価格指数
これは、参加者の誰一人知らない情報でした。
東証住宅価格指数については、以前のエントリーでも説明しているので省略しますが、
シカゴマーカンタイル取引所で商品化されている、ケースシラー住宅指数の先物商品化の話は
新鮮に聞こえたようです。

日本でも遠からず、商品化されると思います。

③REIT
REITについては、時間の関係で簡単に。
J-REITのマクロ状況を確認するには、住信基礎研究所のNAVインプライドキャップレートをウォッチしておくことを
オススメしています。
ちょっと時間が無かったので、この2つの指標の示している意味合いを十分に理解してもらえるところまで説明できなかったかもしれません。
わからない人は少し勉強してください。

REITについては、当ブログでも08年以降からさかんに安いと話をしていましたが、そろそろ正常値に戻ったという状況です。
ちなみに09年に買ったREITのETFは30%ほど上がってます。利回りも含めて考えると2年で50%程度のパフォーマンスです。

④日本の長期国土利用
これは、国交省の「国土の長期展望に向けた検討の方向性について」という、昨年末に発表されたレポートをご紹介。
これは、日本のドマクロな人口動態や土地利用、住宅供給などに関する資料です。

FPであれば、この程度の資料は知っておいた方が良いと思うのですが、残念ながら参加者でこのレポートを読んでいた人はいませんでした。
そういう意味では、良質な情報にどのようにアクセスするのか、管理するのかという事をもう少し考える必要がありそうです。

それとも、一般の人はそんなに情報を取り入れる余裕がないのでしょうか?

⑤中国不動産バブル

これは、ちょっと時間が無かったので触れずじまい。
内容は先日のエントリーと同様です。


一般の個人にとって、不動産との関わり合いはライフプラン上で極めて重要です。

我々FPは、個人と不動産との関わり合いについて本当に真剣に考えていかなければいけないと思ってます。










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日本不動産の、これから

2011.05.19(Thu)

今日はSGにて、「日本不動産の、これから」というテーマで、不動産についてお話させていただきます。

古くからつねに論争となる

「不動産は買った方が良いのか?借りた方が良いのか?」

からはじまり

REITの行方
日本の長期国土利用予測
中国不動産はバブルか?
東証住宅指数の利用方法

などなど私の気になる不動産テーマを取り上げて、皆さんと議論してみたいと思います。


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株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 小屋洋一

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