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3397 トリドールの話

2013.11.29(Fri)

私の参加している投資クラブで新しく検討している銘柄について。
 
 「トリドール」です。皆さんも一度は食べたことがあるのではないかと思う「丸亀製麺」といううどん屋のチェーン店です。
 正直、外食産業を投資対象として検討することは少ないのすが、この企業には今後面白い展開があるのではないかと目しています。

 それでは、いつもの通りこれまで投資クラブで重視してい企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。

・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社

の4点を投資クラブでは重視しています。


1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社

 売上は、平成25年3月期で709億円、売上総利益は33億円(75.2%)、当期純利益は32.4億円4.6%)です。

 丸亀製麺を中心とするうどん屋では、商品に対する原価が安く、粗利益率は極めて高い水準を維持しています。

 一方で販管費が売上の65.1%を占めており、販管費コントロールが今後の当期利益率のカギを握りそうです。

 ここ最近の利益率の低下は、人件費や水道光熱費の増加原因であり現在の状況ではこの販管費をこれ以上抑制すのは難しいような気がします。


2.財務的に安定している企業

 自己資本比率は33.0%でここ5年程度は大きく変化しいません。決して財務内容が良い会社とは言えませんが現在のところはかなり速いペースで出店を重ねている状況あり、新規に借入を重ねて行かないと成長が止まってしう構造は外食産業には共通する点だともいえます。

3.ROEが高い会社

 平成25年3月期のROEは25.8%です。財務的はレバレッジがかかっていますので、過大な評価はできせんが、ここ5期の実績を見てみると

平成21年3月  29.0%
平成22年3月  33.4%
平成23年3月  23.7%
平成24年3月  29.1%
平成25年3月  25.8%

と極めて高い水準を維持しています。
これは高ROE企業として十分に評価できる水準であるといえます。


4.多額の設備投資が必要でない会社

 この外食業界では成長するためには、新規の出店と言う業が欠かせません。現状では営業キャッシュフロー70円に対して新規の出店に関わるコストが94億円かかっており、20億円の資金不足です。
 この不足資金は主に銀行借り入れによって補っており、外食産業で成長性を求めるかぎり、この構造が大きく変化すると言うことは無いのではないかと思います。


5.株価

 現在の株価は898円(11月27日)、予想PER236倍、実績PBR2.4倍という水準です。PBRPERともに極めて高い水準になっています
 しかしPERの計算に置いては今期特別損失を20億円引き当てているイメージであり、もし23億円が利益だとすればPERは15倍程度だということになります。

6.その他評価

 見てきた結果、2.4.5の評価として、通常であれば投資クラブとして購入を検討したりすることのない銘柄です。
 しかし、今回この銘柄を挙げた大きな理由は、海外展開にあります。

 実はトリドールは今期海外出店を47店舗予定しており、それも一挙に10か国での展開をほぼ同時に行っています。

 個人的には10か国同時に展開してすべての国で上手くいくことはあり得ないと思いますが、1~2か国で成功すれば成長性と言う意味では十分希望が持てる展開になると思います。

 決算資料などのイメージでは、近いうちに国内売上と海外売上がほぼ匹敵するイメージで描かれています。もしも本当にそのようなイメージが描けるようであれば、今後の株価は十分に成長性があるのではないかと思います。

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Fund of the Year 2013の投票

2013.11.13(Wed)

先程、Fund of the year 2013の投票を済ませました。

当ブログが、投信ブログなのかどうか?

という疑問はあるのですが(今、見返してみたら投資信託をテーマに10記事以上は書いているので大丈夫かな?)

今年も投票を済ませて一安心です。

今年からは表彰式は単独で12月19日に開催されるそうです。
これまでは年始のインデックス投資ナイトと同イベントだったんですけどね。

このイベントのすごいなと思うところは、運営者が手作りで開催しているイベントでもう2007年から7回も開催が続いていること。

私も運営参加しているFP向けのカンファレンス

FPnexteian 2014

も来年で3回目を迎えます。

来年はFund of year運営委員の竹川美奈子さんにも講師として参加していただく予定です。

Fund of yearに負けないように、長く続けていきたいと思います。


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最近の独立系FPの動向

2013.11.10(Sun)

最近は周囲でも「独立系FP」を目指される人が増えているような実感があります。

三井生命PMMサービスが

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ホームページ上で掲げているようなファイナンシャル・アドバイザーの理念を諦めて、単なる生命保険販売営業に回帰してしまい、それに失望した人材の流出が起こっているのもその一つの理由ではないかと思います。

当ブログでも何度も触れていますが、FPとして独立した後に問題となるのは、その事務所としてのビジネスモデルです。

顧客の相談を中心とする独立系のFPの収入は大きく分けてFeeとCommissionに分かれます。

1.Fee
Feeとは顧客から直接もらう報酬のことです。
手数料、相談料、顧問料、アドバイス料など形態は様々ですが、依頼者との直接の契約関係によっていただく報酬です

2.Commission
Commissionとは顧客から直接ではなく、(主に)金融機関などからアドバイザーに支払われる報酬です。
多くの場合、証券、保険の商品販売手数料として金融機関がアドバイザーに支払うことになります

3.その他
講師や執筆などで報酬をもらうケースも少なくありません

金融機関に所属していないFP(アドバイザー)は上記のいずれかの組み合わせによって自らの報酬を形成しています。

米国や英国などでは1のFeeが報酬の中心となってきていることは、過去のブログで何度か述べたとおりです。



左にある検索欄で「Fee」で検索してみてください。

さて、日本の場合にはまだまだ「Fee」よりも「Commission」を報酬の主体とするFPやアドバイザーが多いのが現状です。

これは

・金融の法体系として「アドバイザー」で報酬を取りにくい
・相談者側が「アドバイス」に対して報酬を支払う意識が低い
・「Fee」よりも「Commission」の報酬の方が取りやすく、高額である

などいくつかの原因が考えられます。

私が見ている限り「独立系FP」として成功している事務所は、このFeeとCommissionの報酬体系を上手にバランスをとって経営しているように見えます。

もちろん理念としては「Fee」を中心とし、「Commission」を取らないことが顧客との利益相反関係も生まれずに、美しい形なのですが、それにこだわりすぎると自身の報酬が安定せずに長期的に経営していくのが難しくなります。

当社もおかげさまで10月末の決算をもって5期を終了し、6期目に入りました。

将来的には、FeeOnlyの事務所を志向しておりますが、現状では

Fee:Commission=7:3

ぐらいの報酬割合です。

最近独立された方々にも、Fee収入を志向しながらもバランスを考えながら経営していってほしいものです。

逆にCommission Onlyの方々には、もう少しFee収入の比率を上げ、顧客に対してもアドバイスそのものの付加価値を認めてもらう努力をして頂きたいと個人的には思っております。



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前回に引き続き、私の参加している投資クラブで新しく検討している銘柄について。
 
 「はせがわ」です。お仏壇のはせがわ~でおなじみの会社です。皆さんも昔CMでご覧になったことがあるでしょう。
この会社が近年大変身を遂げつつあるところに着目しました。

 それでは、いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。

・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社

の4点を投資クラブでは重視しています。


1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社

 売上は、平成25年3月期で208億円、売上総利益は132億円(63.4%)、当期純利益は9.3億円(4.4%)です。

 はせがわでは、最近お仏壇だけではなく、墓石の販売に注力しているようです。お仏壇にしても、墓石にしてもとても粗利が高い商品であることは間違いなさそうです。(もともと木と石ですからね)
その影響もあって、売上総利益率は、とてもメーカー、物販とは思えないほどの利益率の高さを誇ります。

 一方で販管費が売上の53.1%を占めており、販管費のコントロールが今後の当期利益率のカギを握りそうです。

 近年では販売網の整理や、店舗の整理などを進めているのでこうした取り組みが数字として表れてくると当期利益率も改善してくるのではないかと思います。

2.財務的に安定している企業

 自己資本比率は40.2%。4期前では22.9%でしたので近年目立って財務内容を改善してきていることがわかります。
負債勘定の大きなところでは銀行借入が63億円と総資産188億円に対して比較的大きくなってます。これでもこ
こ2年間で60億円程度の銀行借り入れの圧縮を行っている様子も見られますので、過去に過大であった銀行借り入れを、近年一生懸命返済している様子がわかります。

 今後も営業キャッシュフローの中から返済できる銀行借り入れは圧縮していくという財務方針のようです。

3.ROEが高い会社

 平成25年8月期のROEは13.94%です。財務的にはレバレッジがかかっていますので、過大な評価はでき
ませんが、ここ5期の実績を見てみると

平成21年3月   2.91%
平成22年3月   6.69%
平成23年3月   6.19%
平成24年3月  11.42%
平成25年3月  13.49%

と2で述べた財務内容を改善しながらROEも改善していくという経過には、とても好感が持てます。

4.多額の設備投資が必要でない会社

 現在のところは、営業店舗の整理縮小の関係上、むしろ設備投資というよりも投資回収を図っているフェーズにあります。
 財務内容が改善してきた今期以降は、攻めの投資もあるかもしれませんが、現在のところは見当たりません。

 そのため、積極的な投資がなくても前期並みの数字を上げることは充分に可能で、いわゆる設備投資に依存しない体質であるといえると思います。

5.株価

 現在の株価は728円(10月30日)、予想PER9.9倍、実績PBR1.7倍という水準です。PBR、PERともにそれほど高い水準ではありません。

 ここで見てきたとおり、はぜがわは過去数期で大きく好転してきた会社です。しかし市場ではまだそれほどの評価を受けていないように見えます。

 一足先にその変化に気づいた人が狙うには良い銘柄であると考えます。

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株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 小屋洋一

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