小屋洋一Blog 小屋洋一Blog

タグ「運用」が付けられているもの

2017年の展望

明けましておめでとうございます。

今年一年もよろしくお願いいたします。

hinode.jpg

2016年を振り返ってみると、年明けから

行き過ぎた円安の是正

中国経済不安発の株価修正

Brexitによる世界的な株価調整

などで円高、株安が進んで、多くの投資家の運用パフォーマンスは冴えませんでしたが
(おそらく年初から20%程度はマイナスだったのではないでしょうか)

最後の米国大統領選で、大方の予想を裏切った形でトランプが選挙に勝ち

その後

急激な円安と株価の上昇

によって年末には年初来高値を更新する形でマーケットは引けました。


この2016年の一年間の市場の動きを見て痛感したのは

・専門家の予想はやっぱり当てにならない
(あれだけトランプが当選したら市場は崩れると言っていたのに)

・為替や株価はやはりファンダメンタルズを確認する必要がある

・市場が大きく調整(下落)して、ファンダメンタルズから考えて割安に
 なった場合にはしっかりと購入する

ことが大事であると再認識しました。


その2016年の反省から2017年の展望を考えてみると

・米国株式市場は割高なので調整がありそう

・急速に進んだ円安ドル高も是正される可能性が高い

・債券市場は、金利上昇に応じてさえない展開が続きそう

今年も、ブレ幅の大きい展開になりそうですので、しっかりと下がった展開の時に
冷静に判断していきたいと考えてます。

本年もよろしくお願いいたします。

学資保険について

学資保険については、昨年8月のブログでも書きました。(珍しくコメントが多かったのはやはり関心の高いトピックなのだろうか)

追加で3点「学資保険が必要ないことを」考察をしてみた。

1.死亡保障が必要ない

 学資保険とは、生存保険と死亡保険の2種類を組み合わせた仕組みの保険である。しかし4章で学んだように、本来必要である死亡保障は子供が誕生した際に計算して掛け捨ての定期保険でカバーするのが最善である。

 したがって「学資保険」に付随している死亡保障は本来必要のないものである。新しく保険でカバーする必要が無いのだから学資保険は必要が無い。

 

2.「返戻率」という数字

 

 学資保険の説明を受ける際に「返戻率」(支払保険金の額÷保険料払い込み総額)が高いとか低いという視点で話をする営業も多い。

 「返戻率」という数字そのものは、時間の概念が入っていないためにファイナンスの視点からは、ほとんど意味がなく実質的な運用の利回りもわからない。

「返戻率」という説明を受けた場合には

「それで、実質的な投資としての利回りは何パーセントになるんですか?」

と尋ねてみよう。

 

 おそらく保険販売担当者でそれに対する回答がきちんとできるものはいないであろう。

 

 実際には運用商品としての利回りは「国債」の利回りを超えるものでも無いために、自分で国債を積立していく方がはるかに効率的である。

 

例えばA社の学資保険の例を考えてみよう。

 

契約者(親)30

被保険者(子供)0

【受取保険金】

高校入学時(子供15歳)50万円

大学入学時(子供18歳)100万円

大学2年時(子供19歳)50万円

大学3年時(子供20歳)50万円

大学4年時(子供21歳)50万円

【保険料】

0歳~18歳で終了 月額12,470円 18年間の総額 2,693,520円(返戻率111.3%)

0歳~10歳で終了 月額20,870円 10年間の総額 2,504,400円(返戻率119.7%)

 

という条件で考えてみよう。

学資.png

死亡保障については考えから除いて運用利回りだけ計算してみると、18歳まで支払うケースでは利回りは1.07%、10歳まで支払うケースでは1.30%となっている。

 

 現在の銀行預金の金利水準から考えてみると高いようにも見えるが、保険商品では21年間この金利が固定されてしまう。

 日本の20年国債の金利は1.76%である。(213日現在)もしも、このまま金利が変わらないとすれば国債を保有していた方が利回りは良いという判断ができる。

 また、今後20年間も日本の金利が上がらないという想定も難しく、「学資保険」に加入することで金利を20年間も固定化してしまう事は金利リスクが大きいと言わざるを得ない。

 たとえば何年か後に普通に銀行の金利が3%になったとしても、この保険で運用されているお金は1%台でしか運用されないという事である。定期預金であれば解約することもできるが保険の場合には解約時のペナルティも少なくない。

 

 そのような運用商品としての「固定金利のリスク」は、購入側の認識もほとんどないものであるし、販売者側も元本ロスになる解約のリスクは説明しても、金利リスクについてはあえて主張はしないリスクである。(そもそも販売時に必要な説明対象となっていない)

 

3.運用能力(スキル)が身につかない

 

 前項目とつながるが我々の今後の人生の中で欠かすことができない能力(スキル)の一つが「資産運用」能力である。

 「資産運用」能力を身に着けるためには正しい知識の習得と、実践する経験が必要である。

 正しい知識は本やセミナーで「勉強」することはできるが、残念ながら実戦での経験は資産運用を通じて身につけて行くしかない。

 銀行への預金や保険商品の利用は、こうした「資産運用」スキルを身に着けることを放棄しているに等しい。資産運用については弊社のホームページで詳しく述べているが「預金」や「保険」の利用だけで経験を放棄してしまっては、これからの生活を維持していくのは難しいだろうと思っている。

株式の超過リターン

今日の水瀬さんのブログで面白い事が書かれていました。

元ネタはニッセイ基礎研のレポートなのですが、なぜ確定拠出年金(DC)の運用が元本保証型に偏っているのか?という話です。

私もずっとこのブログで訴えてきているように「預金しかしない日本人」には、疑問符が消えなかったのですが、要するに株式投資に対して超過リターンを感じていないということなんですね。

株式投信の非保有者は、株式の超過リターン(株式に投資する事によって元本保証の商品よりも上回るリターン)を0%でみていることがわかります。

一方で、保有者は5~10%程度の超過リターンを考えているようです。



逆にリスク面は単年度の最大損失が43万円程度と、こちらの認識には株式保有者と非保有者で認識が変わらないようです。

では、実際にはどうなのでしょうか?
平成20年度の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオ策定の資料では
下記のように推計しています。
よって、国内株式は短期資産よりも2.8%超過、外国株式は3.0%の超過という数字になっています。
まあ、概ね3%と言ってよいでしょう。

このデータを見ると、株式保有者は超過リターンを高く見積過ぎるし、株式非保有者は低く見積もりすぎるという結果になりますね。

意外と面白いものです。

で、超過リターンの3%は皆さんにとって「大きい」ですか?「小さい」ですか?

もちろん私にとっては大きな数字です。
1

ホームへ戻る

小屋洋一Blog

株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 小屋洋一

株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋洋一

RSS

ページトップへ戻る