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家計コンサルティングの正しい手順

2017.10.13(Fri)|カテゴリ:その他

先日、お客様の相談をお伺いしながら、果たして、自分がどのような方法(手順)でお客様の家計を改善させようとしているのか?

をもう一度改めて考えてみました。



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①バランスシート、損益計算書を作成する

まずは、お客様のバランスシート(貸借対照表)の作成と損益計算書の作成に必要な情報を収集して整理します。

バランシートとは、資産と負債なので

【資産】
金融資産
不動産
保険
その他資産

【負債】
住宅ローン
その他負債

等を整理します。

損益計算書は、その年度の収支なので

【収入】
給与所得
事業所得
不動産所得
その他収入

【支出】
生活費
住宅関連費
その他支払い
教育費など
税金、社会保険料

を整理します。

②バランシート、損益計算書の大きな数字に着目する

何か物事を変えようとしたときに、どこを変化させると全体でのインパクトが大きいのかを考えます。

家計の改善の場合、バランスシート、損益計算書の中で数字が大きいところということになります。

バランスシートの場合には

主に
金融資産
不動産
住宅ローン

あたりになる事が多いです。

損益計算書の場合には
給与所得
生活費
教育費
保険支出

あたりになります。

③自分で変えられる要素か?

その後、その項目が

・自分で決めれば変えられる変数か?

・自分だけでは変えられない数字か?

を考えます。

・自分で決めれば変えられる変数には

金融資産(利回り)、不動産(利用方法)、住宅ローン(金利)

生活費、教育費、保険支出

・自分だけでは変えられない数字は

給与所得

住宅ローン(元本部分)

税金、社会保険料

などになります。

これに、その人個人が持つ固有の制約が入ります。(絶対に○○はしたくない!など)

④簡単に変えられるか?

最後に、簡単に変えられる数字かどうかを検討します。

保険の解約や住宅ローン金利の見直しなどは、一度窓口に行けばできる比較的簡単な作業です。

一方で、生活費を削減したり、給与所得を向上させるなどは地味な取り組みが不可欠で、すぐに効果が出るものではありません。

【結論】
結論として、家計を改善させるためには

①バランスシート、損益計算上で大きな数字をもち、今すぐに自分で簡単に変えられるもの

から手を付け

②その他、インパクトは小さいけれども、今すぐに自分で変えられるもの

③バランスシート、損益計算上で大きな数字をもち、今すぐには自分で変えられないが中長期的に取り組む必要があるもの

の順番で手を付けて行くことをアドバイスします。

私の場合には、個人の家計に関するコンサルティングが中心ですので、このような内容になりますが、概ね、企業のコンサルティングであっても同じような思考プロセスを踏んでいるのではないかと思います。

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先日(9月17日)、億の近道の執筆者でもある山本潤さんの

「成長株への長期投資」

セミナーへ参加してきました。

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私個人は、ずっとグレアムやバフェットの本や考え方を勉強してきたので、グロース株の考え方や投資判断の手法が良く分かっておりませんでした。

なので、有望な成長株に出くわしても、その時点での株価が高いのか安いのか、正直どのように判断してよいかわかりませんでした。

今回、山本潤さんのセミナーに参加して

「なるほど!」

と合点がいった内容を読者の皆様にも簡単にフィードバックいたします。

詳しくは山本さんの主宰する
「みんなの運用会議」
https://double-growth.com/category/finance/basic/

のコンテンツを読まれるのが良いと思います。

・投資家にとって意味があるのは、EPSの成長率ではなく配当の成長率である

山本さんの話で最初にインパクトがあったのは、投資家にとって本当のキャッシュフローとなるのは企業の配当であり、EPSではなく、実際の配当額の成長を見るのが重要である

という考え方でした。

これは、今までEPSの成長率を気にしていた自分からすると新しい視点であり、まずハッとしました


・実際の株価も配当利回りで決定する要素が大きい

これは上場企業の分布で説明されました。

つまり、PERやPBRでは、企業はきれいに分布しておらず、それは投資家がPERやPBRを
信頼できる指標として評価していないことを表している

一方で配当利回りをベースとした企業分布はきれいにまとまっており、投資家が配当利回りはしっかりとした信頼できる指標と考えている

という視点も自分にとって新しかったです。


・過去10年ぐらいの配当成長率を計算する

実際の配当額が複利で平均どの程度成長しているかを計算し、その成長率が高い企業を探す


・配当成長率のブレ(標準偏差)を計算する

企業の成長リスクを配当成長率の標準偏差で考えるという点も新しかったです。


・企業の成長段階での配当性向を考慮する

成長率の高い企業は、配当を出すことよりも内部留保して企業内再投資を行った方が、企業としての成長力は高まります。

ゆえに、成長企業では配当性向が低い傾向があります。

上記での将来の配当成長率などを考慮する際には、企業の成熟化が進展した場合には、将来の配当性向が一般企業並みになるという想定もしながら計算していく

ということになります。


・長期投資が成功するのは、平均は時間に比例し、分散は平方根した数字に比例する、その差にある

これは、投資期間が長くなるほど、年率の複利リターンの分布が小さくなるというファイナンスの常識なのですが、今までで一番しっくりとくる説明のされ方でした。


実際

「みんなの運用会議」
https://double-growth.com/category/finance/basic/

では、具体的な銘柄なども研究されているようですので、私の方も主宰する投資クラブで山本流の成長株分析手法を利用しながら、いくつかの銘柄を再検証してみたいと思っています。

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書評「エクサスケールの衝撃」

2017.09.16(Sat)|カテゴリ:書評

今日は1冊の本をご紹介します。読んでいない方にはおススメです。


「エクサスケールの衝撃」齊藤元章氏の書籍で2014年に出版をされた本です。

エクサスケール.jpg


https://www.amazon.co.jp/dp/B00V7ILQ3Y?_encoding=UTF8&isInIframe=1&n=2250738051&ref_=dp_proddesc_0&s=digital-text&showDetailProductDesc=1#iframe-wrapper


私は知り合いの方にこの本の話を聞いて、今年になって読みました。

本の内容としては、今後スーパーコンピューターの処理速度が高性能になる過程で、地球上の様々な研究やシミュレーションに活用されて、近い将来には

・エネルギー問題が解決される(太陽光エネルギーの変換効率が向上する)

・食糧問題が解決する(エネルギー問題が解決されれば、植物工場も実現化される)

・「衣食住」がフリーになる(人類が働く必要性がなくなる)

という社会が実現可能になるのではないか?

という論調で展開されています。

私としては、その論調の正しさは評価できないのですが、おそらく齊藤氏が記述される方向に
世の中は変化していくのではないかと感じました。

この本を読んだ後で、社会の動きを見てみると

・米仏、中国までも自動車をEVに切り替えようとしている

・サウジアラビアが2030年ヴィジョンで石油依存経済を変化させようとしている

・ベーシックインカムの議論が盛んになっている

など、この書籍に書かれている内容をまるでなぞるかのように、社会の動きでも変化が起きてきているように観察されます


正直に言うと、世界の上層部はこの本に書かれている内容をある程度のコンセンサスとしてシナリオを描いているのではないかと感じるほどです。

ちなみにこの6月にはYahoo!が、この齊藤氏の会社の開発したスパコンを使用すると発表しています。

https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2017/06/19b/

私の方も、こうした社会の変化を考えながら、今後の株式投資や顧客へのアドバイスを変化させていきたいと思っています。

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先日、私も寄稿する億の近道の執筆者の一人でもある「山本潤」氏に、私の所属する投資クラブで「成長株」投資の考え方についてレクチャーしてもらいました。


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これまで、この投資クラブでは、どちらかというと「バリュー」投資の銘柄が多く、私やメンバーも「バリュー」株の見方や考え方は理解しているのですが、「成長株」になると、どうも良く分からないということになるケースが多かったのです。

例えば

エムスリー(2413)

2012年に検討しながら、買えず
当時、900円程度であった株価は、現在2,800円と3倍
(分割考慮後の株価)

スタートトゥデイ(3092)
2010年に検討をしながら、買えず
当時、200円程度であった株価が、現在3,450円で27倍
(分割考慮後の株価)

と、逃した魚は大きく見えます。

結局、「バリュー」の基準でみると、「グロース」銘柄はいつでも株価が高く、購入する意欲がわかないというのがこれまでの私を含むメンバーの欠点でもありました。

ちなみに、そんな中でも、昨年の8月にこのブログでもご紹介したアトラエ(6194)は、

ご紹介した時点で、
2,500円程度であった株価が、現在8,000円と3倍
(分割考慮後の株価)

と投資クラブとしては珍しく、思い切って「成長株」銘柄を購入して上手く行った事例も出てきました。

そこで「山本潤」さんに「成長株」の考え方をお聞きするという機会を設けました。

【成長株投資のポイント】

・売り上げがしっかりと年率数十パーセント成長している企業を中心に選ぶこと

・その売り上げの成長が、世の中をきちんと見たときに、ユーザーの需要に支えられていて
長期間継続することが想定されること

・利益率が十分に高い構造、環境にあること
 (価格決定権が強い企業であること)

・その事業の技術やサービスに優位性や、その他個別要因があり、他社の参入障壁が充分に高いこと

・PERには決してとらわれないこと

・バリエーションは、基本的にはDDM法やDCF法で考えること
 その場合には、その株のリスクプレミアムを十分に考慮すること

など具体的な事例を交えながら2時間にわたり講義いただきました。

ちなみに9月には、山本潤さんが、億の近道で下記の通り「成長株」のセミナーを開催しますので

成長株投資セミナー
2017年9月17日(日)13:30~
https://peraichi.com/landing_pages/view/qa5a5

ご関心のある方は、ぜひ参加されると良いと思います。

我々投資クラブのメンバーも、こちらのセミナーに参加することにしています。

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昨日は、ディメンショナル・ジャパンの方々とディスカッションをしてきました。

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ディメンショナルといっても日本の投資家の方々には馴染みが無いかと思いますが、米国ではTOP10に入り、最近勢いのある運用会社です。

「独自の低コスト戦略で台頭するディメンショナル」
(野村資本市場研究所)
http://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2011/2011sum13.pdf

上記の野村資本市場研究所のレポートは大変良くできているので、それを読んでいただくと良いとは思いますが、簡単に解説をしておきます。

ディメンションとは日本語で訳すと「面や特質」になるかと思いますが、この運用会社では株式投資で大事なのは

長期・分散
であることを説いています。

また、基本的にはアクティブ運用にも否定的な考え方をしています。
では、インデックスファンドなのかというとそうでもなく、

あくまで学術的なファイナンスの研究結果として、
株式運用で高パフォーマンスを上げる特質(ディメンション)として

・小型株

・高収益

・割安株

が、歴史的にインデックスを上回るパフォーマンスをあげられることを実証しているとして、
そのような運用を低コストで提供することをコンセプトにしています。

過去の運用データからは、この手法によって1%程度のアルファが生まれています。

ファンドのコストは大体0.5%前後で、通常のインデックスファンドやETFよりも0.3%前後のコストアップになりますが、アルファで十分メリットは享受できるというスタンスです。

今回、小屋がディスカッションしてきたのは、そのディメンショナルが米国で行っている販売手法に興味があった事にあります。

ディメンショナルは、米国では個人投資家向けには、独立系のアドバイザー経由でしか販売しない方針を取っています。
しかも、アドバイザーなら誰でも良いということではなく、基本的にディメンショナルの運用理念に沿った

長期・分散・低コスト

運用に同意できる(顧客にそうした運用を提案している)アドバイザーに限定しているというこだわりがあります。

これまで結構多くのアドバイザーが、取り扱いを断られていて、ディメンショナルの商品を扱えることがアドバイザーのステータスになっているようなブランド力もあります。

ディメンショナルの運用理念に共感して投資をしてくれれば、運用会社、アドバイザー、投資家の3方が結果的に上手くいくという事のようです。

そこで、今回小屋はディメンショナル・ジャパンにお願いして今年の10月に、米国現地のアドバイザー研修を受講させてもらうことにしました。

現地で、より詳細な考え方を学んだり、現地のアドバイザーと意見交換をしてきます。

また11月ごろのブログで、その内容については報告できると思いますので、お楽しみに。

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金銭教育をするための教科書

2017.08.09(Wed)|カテゴリ:書評,資産運用

先週、某東証一部企業の社長と、1対1でお食事をさせていただく機会がありました。

その会話の中で出た話として

「企業内で社員に対して、金銭教育を与える機会を設けたい」

という話がありました。

どうも、その社長自身が強く「金銭教育が必要だ」と認識しており、それを社員にしっかりと教育していくことが、社員の方々の生活の安定につながるであろうということをお話されてました。

ところで、メルマガ読者の皆さんは過去にしっかりとした金銭教育を受けたことがあるでしょうか?

学校教育や社会人教育の中では、金銭教育は含まれませんので、ご自身が意欲的に金銭教育を学んでいなければ、自然と機会を与えられることもなかったはずです。

もし、私が、メルマガ読者の方に「金銭教育」の本をお勧めするのであれば

【初心者向け】

新・メシの食える経済学~お金に恵まれる人生への手引き~ (光文社知恵の森文庫)
著者:邱 永漢

邱永漢.jpg
幸せな小金持ちになる方法が、具体的に書かれています
お金は所有するよりも利用できることが大事など、お金の本質にかかわることがしっかりと解説されています
そのうえ、初心者の人にも難しい言葉を使うことなく書かれています。

テクニカルな事よりも、心構え、マインドセットに向いている1冊

【中級者向け】
投資戦略の発想法〈2010〉
著者:木村 剛

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著者は、色々事件とかありましたが、書籍に関しては全く問題なし

主にサラリーマン(勤め人)が、どのように行動するのが、投資の世界において重要であるのかきちんと解説されています。

多くの人は、資産運用を頑張るよりも、自分のキャリアアップや、節約を頑張った方が、よほど経済合理性が高いという、普通の運用本では中々触れられていない事柄もしっかりカバーされています

厚い書籍自体に抵抗感が無ければ、オススメです

もしも、私が他社の社員さんに「金銭教育」を行うのであれば、間違いなく上記2冊のエッセンスをわかりやすく解説していくということになると思います。

逆に言えば、この2冊に書かれている内容をしっかりと理解して、実践していくことができれば10年~20年で生活に困らないレベルの、お金持ちになることは十分可能であると言えると思います。

ぜひ、夏休みのお供にしてもらえれば幸いです。

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先日、久しぶりにセミナーの機会をいただきまして
大家さん向けに、中長期的な視野での資産形成や次世代への資産承継について話をさせていただきました。


その中で、セミナー受講者からの感想や懇親会での意見として

「久しぶりに大局的な話を聞いた」
「テクニカルな話になるセミナーが多い中で、根本的な話が聞けて良かった」

というような感想を多くいただきました。


懇親会でお酒を飲みながら率直な感想を聞いてみると

ともすれば、大家さんの勉強会でも

・借り入れを沢山行い、いっぱい物件を所有している方が成功だと勘違いしてしまう

・物件を沢山買い入れるうちに、本来はのんびりとした生活を送ることが目標であったのに、物件の管理業務で、息を付けないほど忙しくなってしまっている

ということがあるそうです。

これは、会社でも陥りがちな話ですが

「そもそも何の為(目的で)、投資をしているのか?」
「そもそも何の為(目的で)、事業を行っているのか?」

という足元をしっかりと見つめて運用を行っていかないと

「資産運用が上手く行くこと」
「資産が増えれば増えるだけ良い」

という、本来は目的を達成するための「手段」であったはずの運用が、「目的」にすり替わってしまい、結果として幸せな人生にはつながっていかない。

という人も数多く見かけます。

ブログ読者の皆様も、資産運用が上手く行くように努力するのは当たり前の話として

そもそも資産運用によって

「自分が将来どのような人生を歩みたいのか?」
「資産運用が自分の人生にどのように寄与する手段であるのか?」

ということを折を見て考えていただきたいなと思います。

特に、資産家の方は自分1代の話だけではなく、子供たち孫たちの2~3代にわたるストーリーやシナリオを描いていただきたいところです。

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株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 小屋洋一

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