小屋洋一Blog 小屋洋一Blog

私が昨年から関わっている仕事の一つに、ロボアドバイザーサービスのサポートがあります。

lgi01a201312130000.jpg


ウェルスナビ社(https://www.wealthnavi.com/aboutus/member.html)の柴山社長が中学校からの同級生であり、そのつながりでアドバイザリーをさせてもらってます。

今回ご紹介しようと思ったのは、ロボアドバイザーの資産運用方法について

ウェルスナビ社では、資産運用方法のやり方(アルゴリズム)についてホワイトペーパーとしてweb上に公開しています。

その中から個人投資家でも参考になる点をご紹介していきましょう。
まず運用のプロセスですが

①資産配分(アセット・アロケーション)の選定
②各資産クラスに対する対象銘柄の選定
③ポートフォリオのモニタリングとリバランス

という手順で行われます。

これは、前回の記事でも述べた通り、極めて基本的なな手順で、資産運用を検討する方は①~③の手順で考えているのでなければ、それは資産運用業界では、かなりマイナーで我流なやり方だと思った方が良いです。

次に資産配分の具体的なやり方です。

ウェルスナビ社では資産クラスを

・米国株
・日欧株
・新興国株
・米国債券
・物価連動債
・金
・不動産

に分類しています。

特徴としては、すべてを米ドルベースで考えているところです。

これは、このサービスが主にNY取引所のETFを利用していることと、世界の資産運用業界の標準が米ドルベースになっていることが主な理由です。
全ての運用を、米ドルベースで考える考え方は、日本の個人投資家にはなじみが薄いとも思います。

そして、リスクとリターンの推計

リスク(標準偏差)と各資産ごとの相関係数の推定は、過去のデータを基に割り出しています。

ただし、直近のデータを重視するために、過去のデータのウェイトは落としているようです。

例えば、ここではリスク(米ドルベース)が

米国株   12.4%
日欧株   14.8%
新興国株  18.4%
米国債券  2.8%
物価連動債 4.8%
金     17.9%
不動産   14.9%

などと計算されています。


そして、リターンの推計

リターンに関しては、単純に過去の数字を利用するということではなく、ブラック・リッターマンモデルを利用して推計しています。

ブラックリッターマンモデルの解説

簡単に説明すると、現在の市場の時価総額に応じて、その比率がポートフォリオ上で最適化されているという前提を置いてリターンを推計するモデルです。

この結果米ドルベースで

米国株   6.5%
日欧株   7.5%
新興国株  8.5%
米国債券  1.9%
物価連動債 2.3%
金     3.9%
不動産   5.8%

と推計しています(2016年10月時点)

これで、ようやく

リスク(標準偏差)
期待リターン(推計)
相関係数

が出そろいましたので、最適化の計算ができ、個々人のリスク許容度に従って、最も効率的な運用が行われるというプロセスになります。

冒頭にもお話したように、この手法は特別でも何でもなく、むしろ年金を中心とした機関投資家では極めてオーソドックスな手法です。

もし、ご自身の運用がこの手法から外れているのであれば、(それは決して悪いという事ではありません)、一度こうしたオーソドックスな資産運用手法についても検討されてみると良いと思います。

ちょっと長くなりましたので、続きはまた次回お伝えします。

無料の資産運用メール講座は、こちら!

ページトップへ戻る

悩み.jpg

ここ数か月で、外資系の運用会社の方々や、流行りのフィンテック業界の方々と意見交換をする機会が多くありました。

意見交換をする中で、必ず日本の課題として出てくるのが

「金融リテールの中での良質なアドバイザーの不在」

についてです。

弊社が行っているような

・顧客の要望、ライフプランをヒアリングして

・適切なポートフォリオを構築して

・ポートフォリオの維持管理を行う

というのが、資産運用の王道でもあり、常識なのですが、日本でその常識を顧客に伝えるべきアドバイザーがいないというのが、長い間日本で個人の資産運用が行われない主たる理由の一つになります。

従って、外資系運用会社の商品やフィンテックで提供される商品が、いかに素晴らしくても、個人の投資家まで適切にその情報を届けてくれるアドバイザーがいないので、結果として個人投資家の資産運用が上手くいかないという構図になっています。

今週も、私の知り合いの方から

88歳と高齢の女性にお会いしたら、いつの間にか金融資産を全て証券会社のラップファンド(手数料が非常に高い)に預けられていて困ったという話を聞きました。

88歳の女性が、高い手数料まで払って積極的に資産運用を行う必然性が乏しいにもかかわらず、実際の現場ではこのような状況です。

米国でも1980年代から、顧客の方向を向いた適切なアドバイザーが出てきて、30年かけて広がっていったと聞いていますから、日本でもこの10年程度で業界が大きく変化して私たちのようなアドバイザーが支持されていくのではないかと、期待をもって今後も活動していきます。

無料の資産運用メール講座は、こちら!

ページトップへ戻る

ホームへ戻る

小屋洋一Blog

株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 小屋洋一

株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋洋一

RSS

ページトップへ戻る