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ノーロード保険商品の販売

2019.10.25(Fri)|カテゴリ:資産運用

前回に続き、米国のNAPFAカンファレンスで見てきた事の報告です。

セミナーやスポンサーブースの中で面白い物を見つけました。

ノーロード保険

という保険商品です。


日本でも米国でも、保険商品は販売者に対する販売コミッション(手数料)が高く、

まともな資産形成のアドバイザーであれば、
なかなか保険商品をお客様に推奨するのは難しいというのが
これまでのアドバイザー業界での常識でした。


数年前に同じカンファレンスに参加していたときには


「ローロード保険」(手数料を安くしている)保険代理店と言うものは
見たことがありましたが、ついに販売手数料フリーの商品も出てきたようです。

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NAPFAのメンバーであるアドバイザーは、販売手数料を取らないという
主義主張のアドバイザーの組織ですので、これまでこの団体に所属する
アドバイザーは保険商品の販売は一切扱って来なかったのです。


こうした商品が開発されたのは、おそらく販売手数料なしの商品を開発すれば、
こうした販売手数料を取らない主義のアドバイザーでも扱ってくれるという
画期的で逆説的な発想です。


代理店が販売手数料を取らないで、そのかわりこうした商品を扱いたい
アドバイザー側から会費を取るという新しいビジネスモデルです。


日本でも、保険商品というのは手数料が高くて、それがまたブラックボックスで
購入者には伝わらないために、契約者はかなりの不利益を受けています。


こうした、米国のような手数料なしの商品開発などが行われるように
なると、消費者にとってもとても良い商品が提供されるようになると
思いますが、その道はかなり遠い印象があります。


まずは、無駄な保険には加入しないという啓蒙活動から行っていきたいと思います。

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前回のメルマガでご報告した通り、先週は一週間米国のシカゴで

NAPFAというファイナンシャルアドバイザー団体のカンファレンスに

参加してきました。



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カンファレンスに参加する前日には、シカゴ郊外のTimothy Financial Counsel Inc.

にオフィス訪問をさせていただき、現場でのお話を聞くことができましたので

今回は、その内容を報告したいと思います。


小屋も10年間米国FPのカンファレンスや事務所訪問を続けていますが

今回のTimothy Financial Counsel Inc.のビジネスモデルというものは、

10年間でも初めて出会うものでした。


米国のファイナンシャルアドバイザーは、主に顧客の資産管理に携わり、

そこからアセットマネジメント報酬(Fee)をいただくという内容が主流になっています。

これは、金融商品の売買で売買手数料をもらうビジネスモデルは、

顧客との利益相反が起こりやすいので、最近急速に流行ってきているビジネススタイルです。


しかし、今回のTimothy Financial Counsel Inc.では、

この利益相反関係にあるという考えをより一歩進めて、顧客からの報酬は、

完全な時間報酬で決定するというスタイルでした。


つまり、顧客の相談や解決に使う時間にたいして、

時間給3万円でサービスを提供するというビジネスモデルでした。


顧客の相談内容の複雑性に合わせて


レベル1 (10時間程度) 30万円   主に一人暮らしの人や未亡人など

レベル2 (15時間程度) 45万円   二人暮らしでシンプルな家庭

レベル3 (20時間程度) 60万円   子供がいる家庭、年金受給をしている夫婦など

レベル4 (30時間程度) 90万円   主にスモールビジネスのオーナーなど

レベル5 (それ以上)  100万円以上 それ以上の規模や複雑性があるビジネスオーナー、資産家など


という内容であったりします。


【参考】

Timothy Financial Counsel Inc.のHP


この会社の話を聞いて下記の2つのことを考えました。



①資産管理型のビジネスモデルが、米国では本当に定着してきていること

Timothy Financial Counsel Inc.では、資産管理型のビジネスモデルでは、

顧客の支払う報酬と、アドバイザーが提供するサービスが必ずしも一致していないというところに疑問を感じた代表者が設立したという話を聞きました。

その意味では、米国では本当に資産管理型のFeeビジネスモデルがしっかりと定着をしていてそのモデルに対する疑問や反発が出てきたのだろうと感じました。



②専門家としての報酬レベル

Timothy Financial Counsel Inc.のサービス提供は、上記にも書いたように1時間当たり3万円というレベルが報酬レベルです。

そしてこれらは、米国の弁護士業務とほとんど変わらない水準です。

彼ら自身も、弁護士のビジネスモデルを参考にしながら構築したと言っていました。

日本のFPで、作業の時間単価を3万円に設定している人はそれほど多くない印象です。

ファイナンスやコンサルティングのプロとしての報酬の在り方について、考えさせられることが多くありました。


今回の事務所訪問では、これまでには見たことのないようなビジネスモデルに挑戦している新しいタイプのアドバイス事務所を見学することができました。

そして、その事務所訪問をアレンジしてくれたNAPFAの事務局には大変感謝しております。


弊社でも、米国ですでに定着している感がある、金融商品販売ビジネスモデルから

顧客の資産管理型ビジネスモデルへの転換をしっかりと日本の顧客に提供して

それを定着させるのが使命であることを再確認しました。


次回もシカゴでみてきた内容を報告します。

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株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 小屋洋一

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