書評
今回も、投資ブログの億の近道での執筆陣でもある山本潤さんの書籍をご紹介したいと
思います。
本書の第2章では、長期投資に不必要なものをしっかりと整理して解説しています
【長期投資に不必要な17つの項目】
・多数派の意見
・一発逆転の発想
・「すぐに上がる」という情報
・個別株を単独で推奨する人
・仕手筋の情報
・特許や企業間の提携情報
・急騰銘柄のチャートや年間の成績や損切りの重要性をうたった広告
・鮮度の良い情報
・日経新聞の記事
・ヤフーファイナンスの掲示板
・アナリストレポート
・セクター分類
・日経の観測記事
・業績の変化を追う事
・PERの低さで勝負すること
・PBRの低さで勝負すること
・東証一部に昇格を控えている企業
弊社に来るお客様の中でも、長期投資にもかかわらず、以上の項目について
普段気にしている方を見かけます。
特に、一般の人の中では「鮮度の良い情報」が投資には必要だと思っている人が多いな
と感じます。
つまり日々のニュースに敏感に反応をしたりするのは、長期投資においては必要ありません。
もちろん、「鮮度の良い情報」によって、その場の株価が動くことはあるのかもしれませんが
10~20年という長期投資の中では、短期的なランダムな株価の上下を気にする
必要はありません。
その辺りで、やはり短期のトレーディングと、長期の資産運用は全くの別物であるという
認識が必要です。
今回ご紹介した情報も、不必要だと割り切ってこうした情報を取り入れないようにすると
入ってくる情報の質も大きく変わってくるでしょう。
次回が、書評の最終回になります。