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先週末、家族全員でに大阪旅行をし、甲子園、万博、太陽の塔を周ってきました。
子どもが万博を見てみた言うというので、スケジュールを調整して、
野球の試合なども合わせてスケジュールを組みました。
万博の会場では、各国のパビリオンが披露するテクノロジーや文化体験に、
子どもが目を輝かせて興味津々。普段はなかなか味わえない非日常の空間に、
私自身も心を解放されたような感覚になりました。
「今を楽しむこと」の価値を、再認識させられたのです。
この旅行を通じて思い出したのが、
ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』の中で語られている
「想い出の配当(Memory Dividends)」という概念です。
簡単に言えば、「体験を通じた想い出は、
その後も何度も心を満たし続けてくれる」という考え方です。
たとえば今回の万博旅行は、旅そのものだけでなく、
・甲子園球場で体験した阪神ファンの熱気
・万博で子供が体調を崩して、早く帰らなくてはいけなかったこと
・帰宅後に「大阪旅行楽しかったね」と言ってくれた子供の笑顔
こうした想い出を思い出す事で、今後何度も“心にリターン”をもたらすでしょう。
これが、「想い出の配当」です。
資産運用を検討する際、多くの方が「老後資金の準備」や
「資産の最大化」を第一に考えます。
もちろん、それはとても大切な視点です。ですが、それだけでは不十分です。
なぜなら、資産は「最大化」だけでなく、
「いつ・何に使うか」で真の価値が決まるからです。
また、人生で体験できることは、年齢とともに少しずつ限られていきます。
20代でしかできないこと、40代でしか楽しめないこと、
子どもと過ごせる“かけがえのない今”――それらは、
タイミングを逃すと二度と手に入りません。
資産を「使うタイミング」も、長期的な運用設計の一部として、
資産運用以上に真剣に考えなければなりません。
ファイナンシャルプランナーとして、
私は常に「将来のために備えること」の重要性をお伝えしています。
ただ同時に、「今という時間」にこそ、
適切な投資をすることも忘れてはならないと感じています。
資産運用の目的は、お金を増やすことではなく、人生をより豊かにすること。
そのためには、「使う計画」もセットで考える必要があります。
今回の旅行で得た“想い出の配当”は、
資産の一部を「今」に使ったからこそ得られた成果です。
それは数字には現れませんが、
確実に人生を豊かにしてくれる“リターン”だと感じています。
資産をどう運用するかと同時に、「どう使いたいか?」も、
ぜひ意識してみてください。
それが、あなた自身の人生にとって最も納得感のあるプランニングにつながるはずです。
もし今後、「使い方も含めた資産計画」を見直してみたいと感じたときは、
いつでもご相談ください。
ライフステージや価値観に応じた、最適なプランニングをご提案いたします。