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自己分析の効果について

UPDATE 2024.05.30

先週末、経営者の勉強会で名古屋に出張していました。

豊友経営研究会という経営者団体です。

 

そこでは、経営指針書の発表という事で、

各会社の代表者の方が自社の経営について発表をする場があります。

 

もちろん、自社の経営数字の分析や、ビジネスモデル、

経営戦略の話は当然にあるのですが

一つ変わった面白いアプローチとして、

その代表者のこれまでの人生を振り返り、自分の事について内省し

現在の自身の性格やスタイルについて考えるという作業があります。

私自身も、一度この作業をしてみて、

経営者の皆さんの前で発表もさせていただいたのですが、

「内省が浅い、分析が足りない」

というコメントをいただき、

果たしてどうしたら良いものか当惑していたのも実際のところです。

 

今回、改めて他の人の発表、またそれを指摘している内容を聞いて、

自分なりに新しく理解できた部分がありました。

 

過去の自分の行動、思考について内省することによって

傾向としての自分の行動、思考のクセ、判断の特徴などが

見えてくるのではないか、あるいはそのクセについて

自覚的になれるのではないかと気づきました。

 

経営者は、日々、思考、判断、決断、行動を繰り返す立場にあります。

その際に、思考や判断、行動にクセがあり、

そのことによって結果がいつも似通ってきてしまう可能性があります。

そうしたクセがどこから生じているのか、

自覚的になれば修正の仕様があるのではないかと今回感じることができました。

 

資産運用の場合にも、同様なことがあるような気がします。

運用をしていて上手くいかない人は、

おそらくいつも似たような失敗を繰り返すものだと思います。

その失敗する思考、判断、決断、行動のクセや傾向について

自覚的になることができれば、修正することもできるようになります。

 

また、そのクセや傾向が、ご自身の半生の中にあると

気づくこともあるかもしれません。

もしよかったら、ご自身が生まれてから

これまで生きてきた中での経験、成功体験、失敗体験、葛藤などを

振り返ってみられると、きっと仕事や運用の成績も向上すると思います。