トピックス
先月末に、青森県中小企業家同友会の津軽支部に訪問させていただき、
ねぷたの時期に開催されているねぷた例会に参加させていただきました。
そこでお話を伺ったのは、長野県木曽郡にあるテヅカ精機の手塚良太社長の話。
手塚さんは、父親の経営していたテヅカ精機を事業承継した際には、
機械の組立業、下請け、一社依存というビジネス構造の中で、
大変苦労することが多かったそうです。

その中で、木曽のエリアは直近25年間で人口が
約4万人から2.3万人余りへと約4割も減少しており、
高齢化率が44.5%を超えるなど全国でも深刻な過疎化と少子高齢化が進んでいる
地域であることに目を向けます。
地元でもあり、大好きな木曽でビジネスを継続するためにも会社の理念を、
木曽のまちづくりに主軸を置くことに決めます。
その後は、目が地域のお困りごとに向くようになり、
地元の需要があるのに提供されていなかったサービスである建設業、
クリーニング業を始め、高齢化でニーズがあるのに
サービスの提供が難しかった飲食業を展開、地域の物件を活用するために宿泊業など、
地元の状況を理解しながらお困りごとを解決するビジネスを展開しています。
これも、手塚社長が地元に目を向けたことと、
社内の人材が若い人員で構成され、様々なビジネスを受け止め、
展開できるエネルギーがあることが一番の要因であると感じました。
上場企業の中でも、包装メーカーを買収しながら拡大している
高速(7504)や全国のお土産お菓子メーカーを買収している寿スピリッツ(2222)など、
高齢化してビジネス展開が厳しくなっているメーカーを買収して、
経営を拡大している企業があります。
私がお付き合いのある企業でも、周囲の同業企業が高齢化していると、
事業継続のため、顧客のために事業を買ってほしいという話があるようです。
この場合にも、経営者の若さや従業員の若さが、
事業引き受けのカギになっているように見えます。
地方の過疎地域では、地域全体の高齢化や企業活動が収縮していく中で、
こうした若さを武器にした戦略が非常に有効になるという可能性を感じました。