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金融機関のゆっくりとした変化

UPDATE 2024.02.29

先週土曜日にJPBV(価値を大切にする金融実践者の会)主催のイベントに参加してきました。

価値を大切にする金融とはValue Based Bankingと英語では表現し

1)トリプルボトムラインアプローチ
社会、環境、持続可能性のアプローチ

2)実体経済
地域密着、ニーズに合わせる

3)顧客中心
顧客との長期的な関係性

4)長期的な安定性
長期的な自立力と回復力

5)透明性

6)カルチャー
これらの原則を金融機関の文化に織り込む

という6つの原則を行動指針としているとのことです。

今回のイベントは出版イベントでして、その本の題名も

頭がいいだけの銀行員はもういらない

というキャッチ―なタイトルの書籍でした。

 

集まっている方々も、現在金融機関に勤務している方が多く、

それぞれが現在勤務している金融機関に問題意識を持っていて

それを先程の6つの原則を持てるように改革していきたいという志を持ったメンバーが多く見られました。

書籍の内容も面白く、金融機関の内部で改革を起こしていくためには、

自分自身個人に焦点を当てて、その個人の垂直的成長を目指す

ようなプログラム内容になっていました。

私自身も、様々なところで人材開発について学んでいますが、

最近の傾向はこうした個人の垂直的成長の議論が

銀行でもなされるようになってきたのかと感動しました。

今は、まだ金融機関の中でも志のある方々が自主的に学んでいる域を出ないかもしれませんが、

そのような人材が自発的に組織に関わって

組織の行動原理自体に良い影響を与えて、

先程の価値を大切にする金融機関が増えていく事を切に願っています。