レポート

資産運用

顧客の行動から考える残念な3つの資産運用パターン

UPDATE 2020.07.10

最近は、お客様の資産運用のレポートを作成してまとめているのですが

少なからず、資産運用では取らない方が良い行動をとることによって

運用のパフォーマンスを悪化させている顧客を見かけます。

 

そこで、運用のアドバイザーから見て「残念」と感じる顧客の行動パターンについて

考えてみたいと思います。


 

①1年という短期で運用結果を判断してしまう

1番残念なパターンはこれです。

株式というポジションにお金を投じた場合には、運用のリターンは少なくとも5年、

できれば10年以上の時間軸で、資産が成長してくことを理解して欲しいものです。

株式運用を開始するお客様には、口を酸っぱくしてこの事について話をしたうえで

運用開始するのですが、一定数のお客様は、そうはいっても1年後に

資産が増加していないと継続をあきらめてしまう結果になってしまったりします。

先日も、2015年~2016年の時期に、相場が悪く、

1年間で運用を辞めてしまったお客様のデータを見ていました。

しっかりと継続さえしていれば、5年後の現在では株式での資産は1.5倍程度に

増加している結果になっていました。

おそらく、この過去のお客様はそのような結果や運用の成果を残していないと思われます。

株式運用を始めたら10年は結果を待つという姿勢を持ってほしいものです

 

②資金運用の額が少なすぎる

2番目に多いパターンがこちらです。

資産運用の取り組みに関しては問題がなく、①とちがって運用されている資産については

結果を残しています。

ただし、問題は資産運用のリスクを少なく抑えようとしすぎるあまり、運用の成果としても

それほど受けられないというパターンです。

例えば、1,000万円を保有している場合、800万円運用を行い、

200万円を預金で保有していれば、仮に運用で資産が1.5倍に増えた場合には

800×1.5+200=1,400万円 と資産は1,4倍になります。

しかし、これが200万円運用し、800万円を預金で保有していた場合し、

運用が1.5倍の成果であった場合には

200×1.5+800=1,100万円 と資産は1.1倍にしかなりません。

このように資産運用に取り組む金額そのものが少なすぎるために、

適切なリターンを受け取れないという人は、

資産運用に取り組んでいる人の中でもほとんどなのではないかと感じています。

 

③原則のない個別株投資を行う

小屋個人も個別株投資は好きなので、もちろん個別株投資を否定するつもりはありません。

ただし、個別株投資は個別の株式をしっかりと研究して、納得のいく銘柄を選び保有する

という事であればよいのですが、多くの投資家は、そんな深く検討することなく

思い付きに近いレベルで購入したりしています。

そのため、保有するリスクは高く、リターンは思ったよりも低い

という結果になってしまっている投資家は多いものです。

趣味や楽しみとして個別株に投資することを否定はしませんが、パフォーマンスの面では

個別株投資が全体の運用パフォーマンスを押し下げているという事はよく見かけます。

①>②>③の順番で、運用には悪影響を与えますので、ご自身の運用についても

①、②、③の順番で一度考えてみてください。