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長期金利の上昇が止まりません。

9月に入って3%を超え、今のところ落ち着く気配が見えません。
背景としては、やはり今年に入っての経済財政政策の方針と、
予算編成の過程にあると考えています。
7月21日に公表された、「経済財政運営と改革の基本方針2026(骨太方針2026)」
において、財政の考え方が従来のプライマリーバランスの黒字化目標から、
債務残高のGDP比の減少という目標に置き換えられました。
プライマリーバランスの黒字化は、
年度の財政の支出を税収の範囲内にして行こうという年度内の財政均衡化の考え方で、
債務残高のGDP比の減少は、財政収支の均衡よりも、名目GDPを拡大して、
債務残高の増加が名目GDPの成長率よりも低ければ良いという考え方です。
その新しい予算編成、財政収支の考え方の下で、
来年度の予算は8月末にまとめられた予算の概算要求のレベルで143兆円になったようです。
前年度の概算要求は122兆円だったようなので、大幅な増加になりました。
また、骨太の方針2026では、こうした増加した予算は、
17個の戦略分野を定めて、そこに官民一緒に投資を拡大していくという方針でもあります。
こうした予算の拡大を見て、長期金利が上昇するという事は、
市場ではこの財政拡大や戦略的な投資が必ずしも名目GDPの拡大につながるという
期待が少ないということの表れではないかとも思います。
これだけ金利が上昇してくると、企業の借入活動や、
個人の住宅投資などに大きな影響を与えてくることが予想されます。
債務残高のGDP比の減少は、国債借入の金利が名目GDP成長率よりも
低い状態が続くという条件が必要になります。
骨太方針の中で示されている2040年度に
名目GDPを1,100兆円(現在670兆円)の達成には成長率が年3.3%必要です。
こうした中で、長期金利が3%を超えてくると、
国債借入の金利が名目GDP成長率よりも低い状態が続くという条件が
疑われる状況にもなりかねません。
しばらくは、市場関係者、政策担当者は、
長期金利の推移にはらはらさせられる展開が続きそうです。