レポート

資産運用

大手証券会社の比較可能なKPIを見てみる~パフォーマンス編

UPDATE 2019.11.21

昨年2018年に金融庁が

「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIについて」
という発表をして、各金融機関の投資信託の販売状況を
購入者側が比較検討しやすいように、比較可能な共通KPIというものを
設定するように促しました。

その詳細は、こちらになります

とはいうものの、なかなか投資信託を購入する際に、販売会社の情報を
比較することもないと思いましたので、一度調べてみました


野村証券

運用損益(2013年4月~2019年3月末)

ー50%未満 1%
-50%以上ー30%未満 0%
-30%以上ー10%未満 4%
-10%以上ー0%未満  15%
0%以上+10%未満  38%
+10%以上+30%未満 27%
+30%以上+50%未満 11%
+50%以上      4%

です。

80%の方々がプラスの損益です。

大和証券

運用損益(購入時点~2019年3月末)

ー50%未満 3.0%
-50%以上ー30%未満 3.2%
-30%以上ー10%未満 11.1%
-10%以上ー0%未満  19.2%
0%以上+10%未満  23.9%
+10%以上+30%未満 23.4%
+30%以上+50%未満 8.0%
+50%以上      8.3%

です。

63.5%の方々がプラスの損益です。

SMBC日興証券

運用損益(購入時点~2019年3月末)

ー50%未満 2%
-50%以上ー30%未満 1%
-30%以上ー10%未満 11%
-10%以上ー0%未満  21%
0%以上+10%未満  21%
+10%以上+30%未満 18%
+30%以上+50%未満 11%
+50%以上      14%

です。

64%の方々がプラスの損益です。

ちなみに弊社では

運用損益(2013年4月~2019年3月末)

ー50%未満 0%
-50%以上ー30%未満 0%
-30%以上ー10%未満 0%
-10%以上ー0%未満  0%
0%以上+10%未満  0%
+10%以上+30%未満 0%
+30%以上+50%未満 50%
+50%以上      50%

です。

100%の方々がプラスの損益です。

これは、当然の話でそれぞれの
資産対象が2013年~2019年にかけて上昇しているので
むしろこの期間では長期で保有していてマイナスになる方が
難しいと思われます。

ちなみに2013年~2019年にかけて

日本株式 約76%上昇
外国株式 約91%上昇
日本債券 約8%上昇
外国債券 約22%上昇

と概ねどんな資産でも大幅に上昇しています。

これら株式や債券の組み合わせでポートフォリオを組んでいれば
30~50%程度の上昇をしていて当然だとも言えます。

大和証券やSMBC日興証券は、投資信託保有時から計測しているので
保有期間が6年に満たないものが混ざっているので、よりパフォーマンスを
押し下げているのだろうと推察します。

次回は、販売している投資信託のコスト比較をしてみようと思います。