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資産運用
2019年もあと2週間ほどで終わります。
個人投資家の方々は、今年1年間は良い成績を収められたのではないでしょうか?
私の方も、この12月には顧客と面談をして1年間の運用について
一緒に振り返る機会が多くあります。
その中で、まだまだ一般の個人の方々に理解されていないなと思う事柄が
いくつかありましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。
①株価が上がると売ってしまいたくなる
今年の株式市場は、なかなか堅調で年初から比較すると20%~30%近く上昇した方も
多いのではないでしょうか?
そうすると、今度は全部を売って利益確定をしないといけないのだと思っている方も結構いらっしゃいます。
基本的には、株式は長期で買い持つことでそのリターンが得られるものだと思っているのですが、ポジションを外したがるお客様も結構います。
この場合、来年以降また下がればポジションも取りやすいのですが、マーケットは必ずしもそのように動くとは限りません。
基本的には、マーケットが上昇して利益が出たときには、他のポートフォリオとの構成割合によってリバランスすることで、ポジションを調整するという程度で十分だと考えています。
②投資をする比率が少なすぎる
運用をしている資産のパフォーマンスは決して悪くないのですが、金融資産全体の1~2割程度しか運用をしていない方もいます。
8割の金融資産は現預金に置いておかないと、心配だとの事です。
この場合は、いくら運用でパフォーマンスが良くても、金融資産全体でのパフォーマンスは8割でリターンゼロの現預金に引っ張られますから、決して高くなりません。
このように、自分自身の金融資産に対してどの程度資産運用をすべきかという全体感が間違っているという方もかなり多く見受けられます
③トレーディングに走って、しかも儲からない
最近相談に来られた方の何人かはこのパターンでした。
株式、為替など取引対象は様々なのですが、ご自身でトレードに(勉強して?)取り組んだようなのですが、結果としては決して上手くいっていないというパターンです。
トレーディングそのものを否定するつもりはありませんが、基本的にはトレードは期待値ゼロのゲームです。
トレーディングコストが発生することも含めて考えると期待値がマイナスのゲームです。
よほど特殊なスキルがないとパフォーマンスをプラスにするのは難しいのではないかと思います。
なので初心者であればあるほど資産運用は、少なくとも期待値がプラスである株式、債券の買い持ちで勝負するのが効率的なのではないかと考えています。
このように、相談に来られる方それぞれが、決してファイナンス的に正しい行動を理解していない、取っていないというケースを多く見かけます。
ぜひ上記3点について、年末年始にゆっくりと考えていただければと思います。
それでは2020年もよろしくお願いいたします。
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