レポート

資産運用

2022年もよろしくお願いします

UPDATE 2022.01.06

あけましておめでとうございます

2022年もよろしくお願いいたします


読者の皆様の中には日本株の個別銘柄を研究、投資対象としている方々が

いらっしゃるのではないかと思いますが、

弊社では現在お客様に対して投資のアドバイスとして

個別銘柄をお薦めすることはほとんどありません。

主にローコストなインデックスファンドやETFでしっかりとした効率的な

ポートフォリオを構築し、それをリバランスしながらメンテナンスしていくことを

推奨しています

そこで、今回は、なぜ弊社がそのようなアドバイス方針を取っているのか

解説したいと思います

①個別株式のポートフォリオで、インデックスを上回ることは結構大変だから

これは、読者の皆様であればお聞きされたことが多いのではないかと思いますが

国内の投資信託において、信託報酬などの手数料控除後のパフォーマンスが

インデックスを上回るものは

投資対象が国内株式のもので20%~30%

投資対象が外国株式のもので10%

となかなかインデックスを上回るパフォーマンスを上げるということは

運用業界の中でもかなりハードルの高いものです

もちろん、個人の銘柄選定力を否定するものではないのですが、

プロのファンドマネージャーやアナリストの皆さんがビジネスとして取り組んでも

上記の結果であるという事はしっかりと事実として受け止めなければならないと考えています

実際に小屋自身も個別株式での運用歴も20年以上ありますが、

インデックスを個別株式ポートフォリオで上回るのは大変だし、

そんな自信はないなぁというのが本音です。

②多くの個人は、個別銘柄分析が好きではないから

インデックス運用を進める理由は、①の合理的なものよりも、

②の理由の方が、大きいかもしれません

小屋自身も個別銘柄を投資対象としていたのは、

インデックスを上回るパフォーマンスをあげたいという所もあったかもしれませんが、

どちらかというと個別銘柄を調査、検討する行為そのものが楽しかった

というところが本当の理由であったと思っています。

しかし、多くの個人の方と接するに、普通の方々は個別銘柄の調査や研究などという行為は

別に楽しいわけでもなく どちらかといえば敬遠する個人の方が多いということに

アドバイスの仕事をして気が付きました。

それであれば、個別銘柄の調査や研究に時間を使わずに、

もっと自分が楽しめることに時間を使えばよいのではないかと思います。

③多くの個人は、インデックス運用から生じるリターンで十分である

最後に、個人が投資する理由にも触れていきたいと思います

個人が投資するのは、その人の人生において資産運用に取り組んで

金銭的な要求欲求を実現させることが主たる目的だと思っています

その中で、弊社では運用をする前に必ず長期的な個人のキャッシュフローの分析を行います。

その結果として、弊社に相談に来られる方々のキャッシュフロー的に目標とする利回りは、

2~4%辺りに収斂されているなと感じています。

そしてその程度の利回りは、株式のインデックスをきちんとポートフォリオの一部として

保有していれば十分実現可能な水準です

したがって、なにも個別株式でインデックスを上回る必要性が、

そもそも乏しいという事も理由の一つになります

結論としては②の理由に挙げていた

株式の調査研究の行為そのものが好きで楽しい、という奇特な人を除けば、

一般の個人の皆さんはインデックス運用をしていけばよいではないかという

結論になると思います